2013-04-29 ~プロローグ~ 恋愛小説 誰かが私を呼んでいる。 いつ頃からだっただのろうか。 「聖那」 ずっと見ている夢は、誰かから呼ばれている夢。 夢と言えるのかもわからない。 その声の主は誰なのだろうか。 白い無限の部屋にいて。私を呼ぶ声が響く。 耳に、頭に、心に。 振り向いても誰もいない。 居るはずの「誰か」が呼んでいるのに、誰もいない。 でも確かにその声は、「私」を呼んでいた。